ご挨拶

 東京でオリンピック・パラリンピックが開催される2020年の6月27日(土)~28(日)に第14回日本慢性看護学術集会を、群馬県安中市(あんなかし)で開催させていただくことになりました。

 オリンピック・パラリンピックに出場するアスリートたちは、多くの困難を乗り越え、晴れの舞台、楽しい舞台を迎えるのでしょう。慢性看護においても、困難なことが山積していますが、困難を乗り越えたときにこそ感じる楽しさもあります。

 もちろん、慢性病患者様にとっての毎日は、決して楽しいことばかりではありません。しかし、それでも、一瞬でも、何かに対して「楽しい」と感じるときがあるのではないでしょうか?その時見せる患者様の微笑み、その瞬間を逃さないことで、患者様と一緒に楽しさを共に味わえるのだと思います。

 皆様に「楽しさ」を感じていただくために、会場や企画に工夫を凝らしております。「慢性看護学の楽しさを未来につなぐ」というテーマの通り、学術交流を楽しんでいただき、さらに安中の地を楽しみながら、慢性看護の未来へ思いをはせていただけるよう鋭意準備して参ります。

 皆様のお越しを、心からお待ちしております。

2019年9月吉日


 ここまでの文章を、学会準備当初から紹介させていただいておりました。しかし、2020年4月7日に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対する緊急事態宣言が政府から7都道府県にだされ、オリンピック・パラリンピックも延期となりました。本学会も感染予防策として、会場に集まる集合開催を断念し、web開催とすることにいたしました。

 学術集会を心待ちにしていた皆様、集合開催の関係者の皆様には多大なるご迷惑をおかけして大変申し訳なく思っております。この場を借りてお詫び申し上げます。

 集合開催は不可能となりましたがここまでの道のりで、「山は動く」ということを経験いたしました。それは、開催地である安中市から、本会のために助成金の支給が決まったことです。結局はweb開催となりましたのでこの件も白紙にはなりましたが、胸躍る経験ではありました。

 慢性看護を取り巻く環境には多くの課題もありますが、「山は動く」ということを信じてこれからも皆様とともに進んでいきたいと思います。

 最後になりましたが、今般の新型コロナウイルス感染症により命を落とされた方にお悔やみ申し上げると共に現在闘病中の皆様、ならびに関係の方々には心からお見舞い申し上げます。そして対応にあたっておられるわたしたち医療者の仲間、そして関係者の皆様に心より感謝とエールを送ります。

2020年7月吉日


第14回日本慢性看護学会学術集会
会  長  岡 美智代
(群馬大学大学院保健学研究科)

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